2019年7月25日木曜日

自律神経失調症や不定愁訴を一年で改善する簡単無料の裏技


自律神経失調症に長年悩んでいる人は多いと思うんだけど、そういう診断がつけばまだいい方であって、世の中には原因不明の不調で身動きもままならない人もいるだろう。自律神経失調症、あるいは原因不明の不定愁訴というのはとても厄介で、体調不良が苦しいのは当然として、周囲の無理解が非常に厳しいのである。病名を言っても笑われるだけだし、よくてズルやすみ扱いされるのが関の山だ。そこでますます落ち込んで、症状が悪くなるという悪循環にはまってしまう。



これを改善する方法、というか悪循環を断ち切って、なんとなく普通に生活できるようにする心得みたいなのを、諸君に伝授したいと思う(なんで偉そうなんだ)。僕自身、自律神経失調症とパニック障害でほとんど起き上がることもできなくなった状態から、一年くらいでかなり改善した経験があるので、その方法を書いてみようと思うのだが、これは別に医学的にどうこうという話ではないし、即効性があるものでもない。ただお金はかからないし、一年もすれば起きてぶらぶら歩けるレベルには回復する。まともに社会生活が送れるようになるには何年もかかるかも知れないけれど、少なくとも町内を徘徊している怪しい人くらいにはなれること請け合いである。



まず、起き上がるのも辛いので寝てばかりいる人。こういう人は、少しずつでいいから起きて座るようにしましょう。そして、もう限界だと思ったら引っくり返ればいいわけで。この場合、座椅子なんかにもたれるのはよくない。なるべく姿勢を良くして自力で座った状態を維持することを心がけよう。というのも、座椅子を使うと腹筋とか背筋を使わないので、内臓が下がってしまうのだ。内臓がうまく働かないので不調になっているのに、さらに状態を悪くするような姿勢をとってはいけない。腹筋・背筋がついて胃腸が正常な位置におさまれば、お腹の血流がよくなり呼吸や心臓がそれだけ楽になる。



最初は正しい姿勢を心がけながら、一日中ゲームをやるのでもいいと思う。少なくともゲームに熱中している間は体調不良から気持ちがそれるし、そのぶん腹筋・背筋も鍛えられる。まずは長時間起きている状態に慣れることが大事だ。寝てばかりいると三半規管が弱って平衡感覚が崩れるので、急に起きるとふらふらして、それを新たな症状だと思い込むこともある。



それから、胃腸がうまく機能しなくて物が食べられないという人も多いことだろうと思う。こういう場合、お腹の中に便とガスが交互に詰まって下腹がパンパンに張り、満足に食事が摂れないので全体的には痩せてしまって、情けない体型になりがちである。この悪循環を断ち切る方法としては、たまった便とガスを出すことなんだけど、便秘薬なんかを飲んではいけない。これは一時的にはお腹が空っぽになったような気がするのだが、根本的な解決にはなってないし、体力そのものが落ちてしまう。



まず、胃腸が働かないという人は腹筋とか内臓そのものがカチカチに硬直していることが多いので、自分の手でマッサージしてみよう。これは気がついたときに習慣的にやることで、全体にほぐれてきて数ヶ月で便秘が改善する。しかしガチガチに固まった便が停滞していることがあって、お腹を指で触ってそれと分かることがある。こういうのは全く動かないのでかなり厄介。自分で軽く押して動かしてやるのもいいし、腹筋が硬直して腸をふさいでいる場合は、お腹の肉を指でつまんで持ち上げてやると、通り道が開いて動き出すことがある。


このマッサージ法は習慣的にやるのがコツで、便秘を一気に改善するのは無理としても、徐々に軽減させていくには効果的である。ガスが抜けるだけでお腹の張りは半減して、少しずつでも物が食べられるようになるだろう。



外出するとめまいや吐き気、呼吸困難が起きるという場合は、根本原因になったと思われるストレスを取り除くのが第一なんだけど、症状自体は過呼吸が原因であることが多い。吐く息を意識して、ゆっくり浅めに呼吸するのが大事だ。外に出るのが怖くなると、ますます外出が辛くなり、たまに出ると過呼吸がひどくなるという、これも悪循環に陥ってしまう。僕も一年くらい外に出られなくて、そのあとは百メートルも歩くと恐怖で足がすくむような状態になってしまった。これではいかんと思い、少しずつ歩く距離を伸ばしていったのだが、大田区の大岡山から多摩川の巨人軍グラウンドまで3キロくらい歩いたら、そこで体力が尽きて帰れなくなってしまった(笑)。



そのときには歩くのはかなり平気になったのだけど、電車に乗ると吐き気や過呼吸が起きて倒れそうになる。電車で帰ればほんのふた駅くらいなんだが、それが乗っていられないんだからどうしようもない。それで、今度は電車に乗る練習をやりはじめた。結局、吐き気が障害になっているんだから、吐きたくても吐けないように胃の中をからっぽにした状態で乗るようにすると、なるほどオエッとはなるんだが出てくるものは何もないんだから、安心といえば安心である。



山手線や東横線は乗客が多くて、混雑を見るだけで気持ち悪くなるので、もっぱら大井町線や目蒲線に乗るようにした。これならラッシュ時はともかく、平日の午前中などはほぼガラガラなので、気持ち悪くなっても誰にも迷惑はかからないし、最悪の場合は座席に引っくり返ってもいい(車掌に怒られるだろうけど)。これを数ヶ月続けていると、電車に乗ること自体は平気になってきたのである。気持ち悪いのは相変わらずなのだが、慣れて度胸がついてきたので、動悸や過呼吸が起きなくなってきたのだろう。


こうして、なんだかんだで一年くらいで、その辺をぶらぶら歩けるくらいに回復してきたのだった。動いているとエネルギーを消費するので、物が食べられるようになってくる。食べると胃腸の回転も徐々によくなってくる。このいい循環に入ることで、一歩ずつ体調が上向きになってきたのである。


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